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セミナーレポート

これまでに開催したセミナーのレポートです。

セミナータイトル 褥瘡ケアを知る~スキンケアってどんなこと?~
分類 医療行為・知識
開催日 2016年12月01日
エリア/主催 中京/ニチイ学館 多治見支店
会場 ニチイ学館 多治見支店
講師 社会医療法人 厚生会 多治見市民病院
皮膚・排泄ケア認定看護師
田中 貴子氏
概要 医療現場で活躍中の皮膚・排泄ケア認定看護師を講師に招き、在宅や施設で活かせる褥瘡ケアのポイントについて教えていただきました。

褥瘡ケアを知る~スキンケアってどんなこと?~

医療行為・知識

◆プログラム
1. 皮膚の構造と役割
2. 褥瘡について
3.予防的スキンケアについて
4.栄養管理について

◆参加者
多治見支店所属の看護スタッフ等:12名

◆セミナーの様子

◆セミナーの様子

◆開催レポート

【講義内容】
1.皮膚の構造と役割

皮膚は・・
・人体最大の臓器、「表皮」「真皮」「皮下組織」「皮膚付属器」で構成
・役割 ①水分保持機能 ②皮膚のなめらかさ保持 ③柔軟性の維持(保湿)

表皮は・・
・「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の表皮細胞層で構成
・スキンケアで重要な役割を果たす

正常な潤いのある皮膚とは・・
・「皮脂膜(一次バリア)」と「角質細胞間脂質(二次バリア)」が正常に働いて
いれば、外的な刺激物質の侵入を防ぎ、水分保持できる。
⇒バリアが正常に働くために、「スキンケア」が必要。

2.褥瘡について

褥瘡って何・・?
身体に加わった『外力』は、骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流を低下あるいは停止させる。この状況が一定時間持続されると組織は不可逆的な阻血性障害に陥り、「褥瘡」となる。(日本褥瘡学会定義より)

褥瘡発生のメカニズムは・・?
・「圧迫」(可動性の減少・活動性の低下・知覚認知の障害 の3要因)
・「組織耐久性」(外的因子: 湿潤・摩擦・ズレの増加、内的因子: 栄養・血圧低下・加齢)
⇒これらが関連して 褥瘡発生を引き起こす。

褥瘡予防は・・?
発生の予測をし・・・
①圧迫・ズレの排除 ②スキンケア ③栄養管理 ④リハビリテーション ⑤患者教育 を実施する。

どんな人がなりやすい・・?
寝たきり老人の日常生活自立度(J、A,B,C)で、「B」.「C」の活動性の低い方は要注意。

褥瘡の好発部位と姿勢は?
・骨の突出部位
・臥床時だけでなく、座位でも発生する
・仙骨部:急性期に多い(急に寝込んだ時など)、骨面積が広いため大きく重症になりやすい。
・尾骨部:骨面積が小さいため面積の圧が大きく深くなりやすい、回復期・リハビリ期に多い。車椅子に長時間座る時危険大。

※褥瘡の評価~OHスケール~
スコアが高い場合・・リスクが高くなり、褥瘡発生確率があがる。

体圧分散用具について
・骨突出部位に加わる圧力の大きさを減少させる。
・圧切替カ型エアマットレスを使用することで一箇所に加わる圧の持続時間を少なくできる。
・体圧分散用具はリスクの程度により3つに分けられる
軽度リスク・・・「薄型ウレタンマットレス」(厚さ10cm未満)
中等度リスク・・「厚型ウレタンマットレス」(厚さ10cm以上)
高度リスク・・・「高機能エアーマットレス」
※予防や褥瘡の状態だけでなく、全身状態や体位変換ができるかどうか等にあわせて適切なものを選択する。

◆セミナーの様子

◆セミナーの様子

3.予防的スキンケアについて

高齢者の皮膚の特徴
・菲薄化
・角質水分量減少によるドライスキン
(一次・二次のバリア機能が破綻→外的刺激物質は角質層の隙間から取り込まれやすくなる)

失禁のある方のケア
・皮膚湿潤→浸軟→表皮の結合性が弱くなり、軽い摩擦でも容易に剥奪→皮膚の損傷や感染を起こしやすくなる
・浸軟した皮膚→ 保湿成分が流出し「ドライスキン」となっている→浸軟した皮膚には保湿剤や皮膚保護材が必要
※臀部・・便・尿による汚染や汗などにより浸軟しやすい

予防的スキンケア:【洗浄】刺激物・異物・汚れを取り除く
・洗浄剤をしっかり泡立てる(弱酸性がベスト)
・泡を皮膚にのせる
・十分な水量で洗浄剤を洗い流す
・絶対に擦らない
・押し拭きで水分を除去
◎手で皮膚状態を感じながら豊かな泡で皮膚をいたわって洗う。(ナイロンタオルなどでゴシゴシは × )◎

予防的スキンケア:【保湿】角質の水分保持
・入浴後10分以内に保湿剤を使用
・保湿剤は1日に2回の使用が望ましい
・乳液状のものがベスト(薬でなくてもミルクローションややわらかい軟膏でも良い )

予防的スキンケア:【保護】機械的・物理的刺激から守る
・レッグウォーマーやアームウォーマーを利用し保護
・骨突起の保護: 骨突起部は摩擦・ズレが加わりやすい!
→皮膚を乾燥させない(湿度・保湿)
→予防的に骨突起部にフィルム材貼付
→マッサージはしない

圧迫・ズレの排除
さまざまな外力による圧力からズレや摩擦が起こる!

<ギャッジアップ時のズレ防止ケア>
①屈曲点をベッドに合わせる
②足側を挙げる
③頭側を挙げる
④ベッドと背を一旦離す(背抜き)→ズレの解除
介助グローブを利用すると、衣服との滑りが良い(買物袋でも代用可)

<ギャッジダウン時のズレ防止ケア>
①ギャッジダウン後は側臥位にすると背とベッドが離れズレが解除できる。
②移動時や体位交換後のクッション挿入でも生じる
③ベッドと設置面を一旦離すことでズレを解除できる。

ポジショニングとは・・?
運動機能障害を有する者に、クッションなどを活用して、身体各部の相対的な位置関係を設定して、目的に適した姿勢を安全に快適に保持すること。
→ 対象者により好ましい体位を検討することが重要

★褥瘡のある患者のポジショニング★
「創に優しい体位交換」
患部から離れた部位を支えて体位交換をすると、創部の皮膚をずらしてしまう。→創部に手を当てて行う!皮膚を引っ張ることなく治癒を妨げない。
ーーー手抜きはせずに 背抜き 尻抜き 踵抜き!---

褥瘡に関わる全身のアセスメント「リスクアセスメントスケール」
⑴自力で動くことができるか?
⑵どこまで動くことができるか?
⑶やせていないか?皮膚の乾燥は?
⑷食べられているか?栄養管理は?
⑸介護者はどんな人か?
⑹どんなマットレスを使っているか?
⑺オムツは使っているか?失禁はあるか?
⑻関節拘縮や浮腫はあるか?

褥瘡部のアセスメント
①発生部位 ②ステージ ③サイズ ④死腔 ⑤ポケット ⑥壊死組織 ⑦浸出液の量・性状 ⑧臭気 ⑨肉芽形成 ⑩上皮形成 ⑪疼痛 ⑫周囲皮膚の状態 ⑬紅斑 ⑭浸軟 ⑮腫脹 ⑯硬結 ⑰感染徴候
創部スキンケア【創洗浄】
・洗浄液:36~38℃の水道水、体腔内の大きな褥瘡の洗浄は生理食塩水
・回数:浅い褥瘡は1日1回、深い、壊死組織のある褥瘡は1日2回以上
・洗浄量:洗浄の終わりに排液が澄んでくるぐらいの量
・洗浄圧:4から15psi=30mlのシリンジ+18G注射針で最大の力で押した圧で洗浄

創周囲のスキンケアのポイント
⑴洗浄
・弱酸性洗浄剤を推奨
・泡立てて愛護的に
・創周囲の皮膚を重点的に洗う
⑵ドレッシング交換
・創周囲の皮膚が浸軟
・ガーゼ上層の汚染状況が創の大きさよりも拡大した時に交換する
⑶ドレッシング交換の剥離
・剥離材を使用(3Mキャビロンリムーバーやサニーナなど)
・皮膚をおさえながらゆっくりと剥がす

<外用薬>
★主に浸出液・感染・組織壊死の制御を目的とする外用剤
カデックス軟膏、ゲーベンクリーム、デブリサンペースト、プロメライン、イソジンシュガー、ユーパスタコーワ軟膏、ヨードコート軟膏
★肉芽の形成、創の縮小を目的とする外用剤
アルキサ軟膏、リフラップ軟膏、オルセノン軟膏、アクトシン軟膏、プロスタンディン軟膏 等
★その他の外用薬
アズノール軟膏、亜鉛華軟膏、イソジンゲル、ヨードホルムガーゼ 等

DTI って・・?
初期段階では一見浅いように見えるが、深部組織に当初より損傷があって時間の経過とともに明らかになる深い褥瘡のこと
・毎日の観察を怠らない
・創面保護を目的にポリウレタンフィルムやアズノール、ワセリン等を塗布

4.栄養管理について

褥瘡治癒過程に必要な栄養素
・たんぱく質(アミノ酸):皮下組織のコラーゲンをつくる(浸出液から漏出し不足しがち)
・カルシウム:コラーゲン生成に必要
・亜鉛:コラーゲン生成に必要
・ビタミンA、C:コラーゲン生成に必要、上皮形成に必要
・アルギニン:治癒過程全てに関与、細胞増殖促進、免疫反応を高める

演習
創洗浄の方法・体位変換後の除圧方法について、演習を行いました。

◆演習の様子

◆演習の様子

◆演習の様子

◆演習の様子

◆開催を終えて

【参加者の声】
「スキンケアの愛護的洗浄方法について納得しました。注意していきたいです。」
「演習があり、理解しやすかったです。」
「軟膏類の分類がよくわかりました。」

【全体を通して】
毎日の業務にすぐ役立つ内容でした。演習では実際に体験でき、よく理解できました。


~☆~褥瘡についてもっと知りたい方はこちらから~☆~
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☆高齢者に多い皮膚疾患~褥瘡と乾燥肌について~
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